おかみにゃん

すばらしき世界のおかみにゃんのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.0
3/3
”この監督の映画だから”で観る監督の1人=西川美和作品。

35年前のノンフィクション小説を現代に置き換え、元ヤクザの出所後を描く。人生の大半を塀の中で過ごした元ヤクザの三上は、今度こそカタギになると決心して出所するも
、カタギの世界は生きづらいことの連続だった。

実話というけど、善良なカタギの人達との出会いが無ければ、現実は厳しいのだろうなーとか、刑期を終えたとはいえ殺人犯を、自分の日常生活に受け入れられるか?とか、正義感って何だっけ?とか、承認欲求を満たされることは大切だ、幼児期に保護者から受ける愛情の重要性、等々色々考えこんでしまった1本。