このレビューはネタバレを含みます
すばらしき世界は
果たしてやさしい世界なのか?
ずる賢い人間が生きやすい世の中で
不器用なくらい真っ直ぐな人間が
非常に生きにくいという現実。
偏見が勝る“シャバ”で
周りの思う 普通 に順応しようとする
主人公の姿は痛々しくも見え、
なんとも言えない感情になった。
暴力以外の術は我慢なのだろうか。
でも、偏見を越えて関わり続け、
人となりを理解し受け入れて見守り
手を差し伸べてくれる人は必ずいると
教えてくれる作品だと思う。
広くて息苦しい世間に
なかなか馴染めない大人に
是非見てもらいたい。