「私たちってね、もっといい加減に生きてんのよ」
最初から最後まで、ずっと胸がゾワゾワする映画だった。
出所者のストーリーを借りているけど、この作品が表現したいのは「弱きものと世の中」なのだと思う。普段と違う立場からの世界の見え方を強要する。
主人公の三上同様、私の心もいきなり塀の外に放り出され、どこにも居場所がなくなる。世間は冷たい。私は弱い。そして本当は誰も守ってくれない。
あぁ、なんと皮肉なタイトル。
意地悪にも程がある。
ずっとずっと考えさせられる。
「向かってきても受け流すんだよ。耳を塞ぐ、聴こえない」