今年見た映画で１番かもしれない。
西川美和の作品に外れなし。
役所広司に外れなし。
刑務所から出て、生きづらさにうまくいかず、どんどん闇落ちしていく作品が多いなが、この主人公は踏みとどまる。
普通になろうとする。
でも、そこにはやっぱり葛藤がある。
心が痛くなる。ハートフルがちょくちょく挟まれ、余計主人公の葛藤に見てるこっちもハラハラ感情移入する。
そして、ずっと持病の話や薬のシーンが多く挟まれる。ヤクザの親分が足切断してるのとかもそう。
それが、最後のシーンにつながる。
なんとか世界と馴染もうと努力している矢先の幕引き。
西川美和の作品はこういう終わり方多い気がする。さっと終わっていく。
話を結論づけるわけでもなく、ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく。
でも、消火不良にならず、すごい読後感がやってくる。
もう、魔法使いやん
それから、キャスティングの凄さ。
役所広司が完璧なのは分かってる。
しかし、その他全員ハマってた。おかしな人が一人もいない。全員実在してるかのような存在感。仲野太賀すげぇ。
こんな一体感見たことないぐらい全員良かった。
