このレビューはネタバレを含みます
2021/日本/126分
原作/佐木隆三「身分帳」
モデルとなる人物がいたことも知らなかった。
今回も役所広司の上手いこと。
面白かったです。
『すばらしき世界』というタイトルも皮肉めいていて、とはいえ皮肉と言い切れないヒトの温かさがあちこちにあって、そこらをひっくるめてすばらしき世界でした。
コスモスの花束を手にした三上の心の動きにとても感動して、そこからのラストは やっぱそうなるよね〜とやや残念に思った。
それだけ三上の人間性に期待したんだなとか。その先が観たかったよねぇ。
‥まんまと西川美和ｻﾝの狙い通りじゃないのこれ。
みんな感じているのかもしれない少しの生きづらさを心の奥で思い出しながら観てしまう、上手くやり過ごすためにはコツが必要な社会での生き方を改めて作品として見せてくれたかな。
