このレビューはネタバレを含みます
元受刑者、元殺人犯の三上が社会で生きていく様子を描いた映画。
元受刑者、元殺人犯としての生きづらさを見に染みて感じた。約半数の元受刑者が5年以内に再び犯罪を起こしてしまう社会。どうやって変えたらいいかは分からないけど、変えるべきだよなと思う。
三上の、人との対話手段は「暴力」。暴力でしか対話することができない。そういう大人になってしまった原因(=母親からの愛情を知らないことなど)も、この映画では問題にされているのだと感じた。
その後、三上は暴力を振うことを我慢できるようになり、少しずつ社会で生きることの楽しさや嬉しさを感じられるようになった。これから、もっとたくさんの楽しみが待っているだろうというところで、突然亡くなってしまった三上。やるせない気持ちになった。三上の人生が幸せだったのか、不幸だったのか、それは三上にしか分からないと思う。
最後に、この映画のタイトル「すばらしき世界」の意味がよく分からないまま終わってしまった。