このレビューはネタバレを含みます
役所広司頑張るシリーズ
刑務所に何年もいた三上。すぐにカッとなって手が出てしまい、社会とうまく混ざることが難しい。元極道の人間が堅気になるのはそう容易ではないが、何とか介護の仕事を見つけて働き出す。ある日、ケアホームで障害のある者をバカにする職員を目にする。感情的な三上が、よく手を出さないで会話を流したなあ、と感心半分、社会ってこんなに汚えのかと、ガッカリした。障害を持つ職員が育てていたコスモスを抱いて死ぬ三上。コスモスの花言葉は「調和」。社会と調和することを求められているけど、それは敗北なのかもしれない。