改めて、役所広司は身の毛がよだつ役者だと感じた。とにかくよだった。
元ヤクザが、現実世界で生きていこうと葛藤する精神状態がダイレクトに浴びる作品。
最高。
この作品で、初めて西川美和の存在を知った。
最高。
最高同士だから、やはり最高の作品になるのは目に見えている。
西川監督の何が最高なのか?
個人的には、西川監督は、日本人を知っていると思う。これまでに色んな日本人と会ってきたのではないだろうか。
この作品をキッカケに様々な西川作品を鑑賞してきた。
どの作品も日本人が、日頃感じる、ワビサビ、欲望、そして葛藤、どちらかと言えば、ネガティブ感情も見事に表現されていると感じた。つまり、自分の感情を目の当たりに出来る作品なのだ。だから、共感されやすいのだと思う。
あと、結末が切ない。でも、苦しくない。むしろ、朗らか。
今回は、私も朗らかで締めたい。
桜咲く、幸あれ。
1月21日(日)雨。