人生の殆どを少年院か刑務所で過ごした主人公の三上さん。
キレやすくて、まっすぐすぎて歯止めがきかなくなる。不器用な人(とはいえやってることは普通に反社会的行為)三上さんが出所後に周囲の助けを借りながら良くも悪くも現代社会に馴染んでいこうと(更正というとなんか違う気がする)もがくお話。
役所広司、仲野太賀、キムラ緑子、六角精児...ちょい役の人たちまでみーーんな演技が良すぎる。
ストーリーの派手さはないのに見始めると惹き込まれた。そして三上さんのあどけない様子でくすっと笑わせてくる。最後まで飽きずに見れました。
ラストの「すばらしき世界」というタイトルの写し方が完璧。
めっちゃいい映画で苦しいほど泣くのかな、と
思ってしばらく見るのためらってたけど
いい意味で裏切られた、さっさと見ればよかった。
ただ個人的にはこーゆー性格の人に理不尽のオンパレードである福祉の仕事はしてほしくはない。本人のためにも、利用者や家族のためにも。