Nao

すばらしき世界のNaoのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
3.8
生きづらいと分かっていても生きていかなければならない。
三上はとても正直な人間だった。
普通に考えたらいけないことをしている人に怒りをあらわにしたりするのは正義感ありきの極道混じりな素行となる。
かつての栄光として残る組のプライドを残しつつも、感情を抑えながら必死に喰らいつく姿はどこか寂しく、本人らしさがない。
じゃあ暴れていいかと言われたらそれもダメ。
結局は社会のエゴが世の中をコントロールしているようだった。
温かく見守ってくれたり、協力してくれる人もいたが、結末を見ると1度罪を侵した人は報われないというのを見せつけられたようで悲しい気持ちになった。
それでも三上にとってシャバはすばらしき世界と感じることが出来たのかは最後まで疑問だった。
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