ダー

すばらしき世界のダーのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.2
短絡的で不器用な生き方しかできない愚直な男の哀しい物語

親への愛に飢えて生きた幼少期と形成された獣のような自己偏愛、束の間の愛の記憶、未来へのささやかな望みと諦め。

苦しみつつも自身を変え、人生を取り戻そうともがいた男の後半生を、遠巻きながらも寄り添って見つめるような映画でした。

自分の中にもある様々な負のエネルギーとフイに同調させられて胸がつまった。

子供たちとサッカーの後、感極まって嗚咽するシーンに発作的にシンクロしてしまい、主人公と同じく噛み殺しながらオイオイと泣いた。

色んな意味でパーフェクトデイズと対で観るのがオススメ。
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