短絡的で不器用な生き方しかできない愚直な男の哀しい物語
親への愛に飢えて生きた幼少期と形成された獣のような自己偏愛、束の間の愛の記憶、未来へのささやかな望みと諦め。
苦しみつつも自身を変え、人生を取り戻そうともがいた男の後半生を、遠巻きながらも寄り添って見つめるような映画でした。
自分の中にもある様々な負のエネルギーとフイに同調させられて胸がつまった。
子供たちとサッカーの後、感極まって嗚咽するシーンに発作的にシンクロしてしまい、主人公と同じく噛み殺しながらオイオイと泣いた。
色んな意味でパーフェクトデイズと対で観るのがオススメ。