このレビューはネタバレを含みます
役所広司の演技がうますぎて感情移入してしまう。
前科者で刑務所を出た三上が、何度も道を踏み外しそうになり元の世界に戻りかけながらも、正社員の職を得てこれから、という時に亡くなってしまう。亡くなったときの津久田の激しい悲しみが、三上との交流の深さを物語っていると思う。
生活保護に負い目を感じながらも、免許を取得したいという希望はなかなか叶わなかったが、生活保護担当官や弁護士、スーパー店長の三上への援助が優しかった。
ついに三上が就職を果たしたお祝いのパーティーは見ている方も嬉しくなった。
しかし、仕事を始めてからやはり人の汚さを目の当たりにしながらも、何とか自分を律して社会に馴染もうとする。
最後に障害者の同僚からコスモスをもらい、そのコスモスを手に三上は亡くなってしまう。
最後は感動して泣いてしまった。