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すばらしき世界のaのネタバレレビュー・内容・結末

すばらしき世界(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アマプラで存在は知っていてやっと鑑賞。
音楽が良くも悪くも穏やかで、「三上幸せ!これから楽しんで生きます!」みたいな終わり方はしないんだろうなって思いながら観てた。

旭川めちゃ雪積もってる。自分の住んでいる県ではあの積雪量にはならないからちょっと羨ましい。
13年の囚人生活って長いなぁ。三山の看守に対する返事で春日一番をふと思い出した(龍が如く)。
13年もムショで暮らしてたら娑婆に出ても生活困るよなぁぁ。

1階の人たちさすがにうるさい。「100%ごめんなさい」はちょっとかわいいと思った。外国人労働者かな。ヤンキーみたいな人は好きになれない。三上がヤクザって分かってから「反社が~」って叫ぶのまじでキモい。威張る相手決めてるのが胸糞悪い。

津乃田役の仲野太賀さん良い演技してます。

店長(名前分からない)、三上が窃盗したって思った理由が知りたい。単純に(反社だった人はするだろう)って思って声かけたのかな。だとしたら声かける勇気あるのすごい。三上怒るの必死に抑えてたな偉い。最悪な出会い方したのに家上がってちょっと仲良くなるの良いな。

吉澤(長澤まさみさん)は良くも悪くもジャーナリストって感じした。
おじさんに絡んでた男2人組をボコしてたシーンで結構近い距離で撮ってて狂気を感じた。撮るの止めたくせに三上のことは止めようとしない津乃田も嫌だったけど、吉澤が思ってたこと全部言ってくれた!
お腹を噛んだり脚立をぶん回すの自然な動作だったからよくやってたんだろうなぁ。お腹噛むって鉄砲玉の時とかにやってたのかな…。
「津乃田!津乃田!」って生き生きした顔で言ってるの胸が締め付けられる。暴力で解決する方法しか知らない少年に見える。

役所の人や店長と冷静に会話できなくて、福岡?自分の兄弟分のところに戻るの悲しいな。けど、そこでもヤクザが生きづらいことを知ったし、ヤクザに戻る道が断ち切れたから行って良かったのかも。

介護施設の見習いに就職できて良かったね。
店長、、お金。あげるんじゃなくて貸しなのがとても良い。

最後30分くらい前から良いことが続いてた。
自分が育った施設で同じ曲を歌えるおばちゃんに出会えて、子どもとサッカーして(サッカー後に子どもの前で丸まって泣いている三上を抱きしめたい)、職が見つかって、出所後に出会った人たちにお祝いされて、自転車もらって、同じ介護施設の昆虫君(名前忘れた)とほのぼの働いて、、、急に眩しすぎた。
昆虫君は何かしらの障がい持ってるとは思ったけど、、。他の介護職員は困っていることは分かるし利用者の命にも関わることだけど、、、態度が嫌だ。完全に昆虫君を見下した発言をする男性陣と、明らかにバカにすることはないけど笑いのネタにはしてる女性陣。エンコ詰めとか鉄砲玉とか自分に重ねてしまうような言葉が飛びかうのもまた。自分を抑え込んで、彼らに同調したけど辛いだろうな。帰りに昆虫君からお花もらうのもまた…。切ったって言ってたから昆虫君は怒られるんだろうな…。泣きながら帰るのつら…。

元妻からの電話ももはや悲しい。前のシーンで娘さん小3って言ってて年齢的に自分の子ではない。

窓は開いてるのに洗濯物しまわないから倒れてるとは思ったけど、悲しいな。
三上が亡くなってしまったけれど、自分の死に駆けつけてくれる人たちに出会えたのはとても良かったと思う。出所してから辛いことはたくさん起きたけど、ヤクザ人生歩んでた三上では味わえなかった一般的な幸せを感じることが出来たと思う。台風のあとはいつも晴天。
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