ラスト15分くらいで号泣に号泣を重ね、最後にタイトルが浮かび上がる頃には憔悴しきっていた...役所さんが好きすぎて、最近は役所さんが笑ってるだけで泣けてくるし(末期)、この世に日本人として生まれてきてくれた感謝をお伝えしたい。ファンミーティングでみんなでBOSSの缶コーヒーを飲みながら談笑する会とかないのかな...(ヨントンでも可)
↓ネタバレ
周りに溶け込むことで自分を殺していた三上。彼があのまま実社会で生活し続けるのは無理だったと思う。
自分の死を心から悲しんでくれる人たちがいるこの世界も、自分に嘘をつくことをやめられるあの世界もすばらしいのだけど、タイトルが浮かび上がった先がきっと彼が行くべき場所だったのだと、ハッピーエンドとして解釈した。
前科者を採用するにあたり、その事実を職員に知らせずに職場に溶け込ませることに賛否両論あるのは頷ける。
それでも子供とのサッカーのシーンも、同僚から秋桜をもらうシーンも泣けてしかたないのは、感情を爆発させては噛み殺し、あらゆる局面で"怒り"でしか人と対峙できなかった三上の存在を、画面越しにいる私達の代わりに肯定してくれたからかもしれない。
かつて手の届かない存在として眺めていた歩道橋を上るサラリーマン。それと同じ構図で同じ歩道橋を上ることになる三上のカットは脱帽。
万引きを疑われ、怒りを抑える前と後で別人のように変わるシーンも忘れられない。