りり

ペイシェント 声なき患者のりりのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

もとカルト所属の主人公が、怪我で下半身不随に(この怪我もカルト信者の襲撃によるもの)。怪我の治療のため入院した病室で寝ていると、悪魔的な存在が訪れ、「あと1週間でお前の甥っ子の命をもらうよ。ちなみに誰かと喋ったらその相手死ぬから」と告げたことから、地獄のような一週間が始まる、的な話。
動けない、話せない状況で迫り来る避けようのない恐怖を描いたオカルトものなんだけど、全体的にもうちょっと説明がほしかった。カルトのこととか、集団自殺のこととか、家族との過去とか、そういうところがもう少し具体的に言及されれば理解も感情移入も深まったと思うので残念。
あと声を出せないにしても弟(めっちゃいい奴)と筆談はできたから、それをやればいいのにと思ったが、超自然的存在の「監視」を恐れてできなかったのかな。

とにかく物語の運び方がワンパターンで、ラストのラストまで主人公が受け身でずっっと苦痛に耐えている状態なのと、彼女を助けようとする周りの人々もまったくわけがわからなくて困惑し続けているのを見せられる感じなので、めちゃくちゃ退屈だった…。
りり

りり