目が覚めるとそこは奇妙な部屋。
よくあるパターンですが、部屋の床と天井の真ん中には正方形の穴が空いており、タワー構造の建物です。
本作の主人公は希望してこの場所に来ています。どうやら何か社会実験をしている国家的な施設のようです。
なかなかアイデアは面白く、生きるためには不可欠な食欲にポイントを置き、階級社会への風刺も効いていますがそこまででした。
主人公は髭面で登場時は好きではなかったのですが、なんというか人柄の良さが滲み出ている顔つきでだんだん親近感が湧いてきます。
他の登場人物である小柄のオジサンのキャラや、管理する立場にいた女性の顔つきが強烈過ぎてストーリーが霞む程です。
穴を昇降する食事を運ぶエレベーターの仕組みがどうなっているのかが一番気になりました。
最後をもう少し工夫したら面白かったかもしれないと思うと、少し残念な感じの作品でした。