設定がめちゃくちゃ面白そうなシチュエーションスリラー！
主人公が目を覚ますと、そこは遥か下まで伸びる塔のような建物で、上下の階層は中央にある穴で繋がっていた。食事はその穴から、プラットフォームと呼ばれる巨大な台座に乗せられて運ばれてくる。 ここで生き残るには、上の階層の残飯を食べるしかない……。
どこか近未来を感じさせる建造物で、下の階層は上の階層の残飯を食べるという設定が面白かった。
1ヶ月ごとに階層が変わることによって豹変する人間模様が、痛烈にそして鮮烈に社会風刺を描いているなと感じました。
下層では何も残らず飢えているのに、上層では私欲のままに貪り喰らう。人間の極限状態での汚く酷い行動が見れます。
これだけ汚く描かれているのに、並べられる料理は超一流というギャップもめちゃくちゃ不穏で良かった。
ストーリーはまあまあ面白かったが、ラストがそこで終わる？！って感じだったので少し残念。その先をもうちょっと観たかったかな……。
ただ、宗教のメタファーが色々と散りばめられていたので、それが分かればラストも納得出来るのかもしれません。
