深獣九

プラットフォームの深獣九のネタバレレビュー・内容・結末

プラットフォーム(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

聖書をモチーフにしたスリラー。
鑑賞後調べてみると、随所にアイコンが散りばめられているようだ。学のない私にはうっすらとしか伝わってこなかった。

暴力やゴアシーンもあり、私のようなものでも楽しめる。だが『CUBE』のような映画を期待していたので少々物足りなかった。聖書がモチーフならそれも仕方ないか。
あるシーンでは、大事な部分すべてにモザイクがかかっていた。逆さに吊るされた女が真っ二つにされるところもばっちり見たことのある私なので、これにはいささか戸惑った。聖書がモチーフの堅い映画なら、それも仕方ないか。ち○○ははっきり見えたのに。基準がわからない。

思うにこの映画は、聖書をエンタメとして表現しようとしているのだろう。特定の宗教に属さないどころか、神社で先に手を叩く回数をいつも忘れる私には正直ピンとこない。
ドン・キホーテはなにかの象徴? カタツムリは? 貯蔵肉として生かしておくのもなにかの暗示? 下層の人のために食糧を残すよう説得するのも?
どのシーンもなんだか気になって、素直に観られない。
キリスト教圏の方々は、この映画をどう楽しんでいるのだろうか。とても興味がある。

『聖なる鹿殺し』もモチーフは近いのか。あちらは純粋なスリラーとして楽しめたので、そう考えると本作は私の趣味に合わなかったのかもしれないな。
舞台設定は面白そうだったのに、ちょっぴり残念。

※みなさんのレビューを読んで追記
単純な社会格差問題がテーマなら、もっと楽しめたのかも。見方が宗教に寄ってしまったのが敗因か笑
深獣九

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