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プラットフォームのaaのネタバレレビュー・内容・結末

プラットフォーム(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ある日ゴレンは目が覚めると見知らぬ建物の48階にいた。そこには自分以外にもう一人の人間がおり、部屋の真ん中には大きな穴が開いている。上にも下にも続いているその塔では、時間になると上階から食べ残しの食事が順に降りてくる。1ヶ月ごとに階数はランダムに変化して、運良く上階に当たったら満足な食事にありつけるが下層に行けば行くほど何も残っておらず、同室の者同士での殺し合いや食人があったりと地獄になる。何度か階層を移動する日々だったが、ある時6層というかなり上階で目覚める。この状況をなんとか変えたかったゴレンは、システムを作った外部の者にメッセージを伝える為、食事が乗った台座、プラットフォームと共に下の階に降りていき、食べ物を残してそれを0階まで戻すことでメッセージを伝えようとする。最下層の333階まで降りた時残っていたのはパンナコッタだけだったが、そこにいた子供にそれを渡してしまい食べ物は全てなくなる。代わりにその子供をプラットフォームに乗せ、新たなメッセージとして送るところで終了。階層が全部で333階で、各階にいるのは2人。つまり全部で666人。聖書のモチーフを多く用いている本作でゴレンは救世主の役割。社会構造の問題や格差、人間の醜さみたいなものがテーマなんだろうけど、どうなったかわからないまま終わるのが現実はそんなに簡単じゃないという事実を物語っているなと感じた。
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