奥雅子

プラットフォームの奥雅子のネタバレレビュー・内容・結末

プラットフォーム(2019年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

結局よくわからなかった。余計な部分を削ぎ落とした話だと思うから、その話がどれだけ真に迫っているか、どれだけ伝わるかというのが作品の価値になると思うが、何を伝えたいのかわからなかった。
現実社会に置き換えてみて、このプラットフォームの世界は何に対応するのか?
プラットフォームは更生施設だった。話の流れからさっするに、患者が自分たちの意志で協力したり分け合ったりすることができるようになるのが目的だった。そして、プラットフォームの管理者はそれを監督し、合格したと判定されたら外に出られる、みたいなシステムだったと思う。
現実世界でこんな施設はあるか?国の話だったら、管理者は政治家、民衆が患者ということになるが、政治家は民衆をテストしているのか?そんなことはない。
結局考えた結果、人類が超優れた宇宙人に捕らえられて野蛮な思考を捨てるようトレーニングさせられている、という状況くらいしか思いつかなかった。
断片的には伝わってくるメッセージもあった。例えば管理者が患者となってプラットフォームに入ってきたが犬殺されてようやく悲惨さに気づく点。人は体感しないとわからない。他には上の階に行って成り上がったとしてもツバはいたり糞をかけたりする点。人は普通に行けば例え金持ちになって成り上がっても自分がした苦労を貧乏人に味合わせるべきだと思ってしまう。
あとはパンナコッタと少女を上に届けるという話だが、なぜそれが効果があるのかわからなかった。
でも上記の管理者宇宙人説にのっとるなら、パンナコッタは人類が己の欲望を節制できるアピール、少女は、これはやっと思いついたが、愛の象徴としてこんな中でも人類は愛を育めるアピールで宇宙人に合格と認めてもらうものだと思う
少女が愛というのは、プラットフォームには成年しか入れないことになってたはずだから、子供がいるということは、あの悲惨なプラットフォーム内で愛が育まれて生まれたということだ。レイプの可能性もある。しかし、ミハルがおそらく子供に大人の肉を与えていたから、ミハルは子供を愛していた。そういう愛のかたまりなんだろうと解釈した。
奥雅子

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