ジェーン・スーさんがポッドキャストで紹介していてずっと気になってはいたけれど、内容からして一人でみたら病みそうだな...とゆるく避けていた作品。
ようやくみてみた。結局ひとりで。
もっと人間の汚さが際立つようなヒューマンホラー的な描写が多いのかなと予想していたが、内容は思ったより風刺的で格差社会や富の再分配についての寓話といった印象だった。
現実世界にこのプラットフォームをうつしてみたとき、自分はいま何階にいるのだろう。
そして上には、下には、どれくらいの階層があるのだろう。
少し考えてみて気づいたのは、上下の基準を自然と「経済力」で測ってしまっているということ。
この作品でいえば、食糧の豊かさだろうか。
しかし、生活の価値って本当にそれだけで測れるんだっけ？と思う。
知識、感性、時間、精神、そういった定量的に判断ができないものも豊かさと呼ぶことができるのではないか。
お金という一つの視点からしか人生の良し悪しを観測できないままでいると格差というものは埋まらないのかもしれない。
じゃあ、僕が表現できるパンナコッタって一体なんなのだろう。
