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プラットフォームのthurのレビュー・感想・評価

プラットフォーム(2019年製作の映画)
3.8
シンプルな設定とミニマムな音楽の背後に宗教的な奥行きをもつ映画。 非暴力的であらんとするとき最も暴力的であった逆説や、貧困を経験してもなお/したがゆえに富の再分配が難しいというシンパシーの限界など多くの示唆に富む。ラストシーンはキリストを抱く聖母マリアを暗示する。キリストとしての女児を伝言した、キリストであった主人公の行方は杳として知れない。
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