しゅうへい

プラットフォームのしゅうへいのネタバレレビュー・内容・結末

プラットフォーム(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

男は目を覚ますと遥か下まで伸びる建物の一室にいた。上下の階層は中央にある穴で繋がっており、食事はその穴から巨大な台座に乗せて1日1回運ばれてくる。しかし階層が低いほどに上層からの残飯が減っていき…。

とある特殊な収容施設で巻き起こる食べ物を巡るSFサスペンススリラー。人は極限状態に陥るとどのような行動を取るのか。男は出会った人間達の末路と向き合いながら脱出を試みる。現代社会の階級を表している風刺映画。かなり良心的な『CUBE』『SAW』のような内容。せっかく良い設定なのに出オチ感。序盤から既に失速が始まり、胸糞悪いシーンを垂れ流しオチ無し。作品にリアリティを求めようとも犬を殺して食べるのはタブー中のタブーだよ。

男が禁煙の為に自ら入った施設は牢獄だったのか。はたまた富裕層の人間が道楽目的で作った実験施設だったのか。運営者に命懸けのメッセージは届いたのか。最後まで多くの謎が明かされぬまま男は最下層に落ちた。視聴者に解釈を委ねるタイプなんだろうけど、色々とお粗末なのは明らかだ。教養のある方ならより楽しめる内容だろうが、聖書に疎く食に困らない日本人は共感しにくい。考察と他の方のレビューを参考にしてみます…。
しゅうへい

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