ピョンちゃん

デニス・ホッパー/狂気の旅路のピョンちゃんのレビュー・感想・評価

3.5
ハリウッドの異端児、デニス・ホッパーの半生に迫ったドキュメンタリー。主に『ラストムービー』の制作舞台裏と挫折、その後の復活について描かれます。
『ラストムービー』で当時のユニバーサルの社長、いわばハリウッドの権力者にラストシーンの編集を命じられても従わなかったデニス・ホッパー。彼こそは真の反逆者、気骨のある方ですね。一方この映画の失敗により益々酒とドラッグに溺れていったわけで、繊細な心の持ち主でもあったんでしょう。
いろんな逸話のある方ですが、『アメリカの友人』でブルーノ・ガンツと殴り合いの喧嘩を起こした翌日、仲良く肩組んで現れ親友になったという話が好きですね。少年漫画みたいな展開。
彼の興味は絵画や写真などにも及んでいて、映画人というよりアーティストと呼ぶに相応しい人だったことがよくわかりました。
ちなみにどうでもいいことですが、私がデニス・ホッパーの出演作でいちばん好きなのは『トゥルー・ロマンス』です!
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