ニューシネマの隠れた名作。
『イージー・ライダー(1969)』に触発されているのは一目瞭然であるが、本作の主人公はワイアットとビリーとは真逆の立場である”警官”と言うところが面白い。
殺人課の刑事になる事を夢見ながらも、荒野が広がる片田舎で、未だ白バイ警官として勤めるジョン。
繰り返しの日々にウンザリしていたある日、町で起こったとある事件から物語は展開して行く。
何もないただ延々と続く荒野が、ジョンをはじめとした登場人物たちの”孤独や絶望”といった心情と見事にマッチしている。
人知れない片田舎で、ひっそりと始まり幕を降ろす物語にしびれる。
ニューシネマが好きな人は是非とも観て欲しい。