2022年/41
地味だけど、とてもいい映画だった。
主人公の美術商であるオラヴィと娘のレアはなにか確執があったようで、それは最後まで解消されなかったのが、なんとも複雑な気持ち。
絵を買うために孫の貯金にまで手を出すというオラヴィの行為は母親として許しがたいと思うレアの気持ちも分かるし、オークションに出された絵の価値を見抜き、それを欲するオラヴィの気持ちも分かるだけに、まるで異なる価値観や世界のなかで生きる2人がぶつかったり、すれ違ってしまうのはもうどうしようもないことなんだよね。
たとえ親子であってもいろいろ難しいなあと思った次第です。