ともきち

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像のともきちのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

アナログな爺さん、結構なダメぷり、デジタル世代の孫、実はできるやつ、オークション会場の見るからに悪そうな男、とキャラ立ちしててコミカルにも描けるだろうのに、終始暗いトーンで話が進んでいく。ラストの展開、家族の愛的なこととかからこの重さが必要だったのかなと思うけど、自分としてはカラッとした中にひっそり感じる重さ、みたいなのが好みなのでちょっと重かった。いい映画だとは思う。娘の気持ちはちょっともやった。設定がなんか中途半端に感じて。父への恨み具合から、子供の頃からあの感じのダメっぷり親父だったのかと思うもその描写はなく、離婚後の軋轢なように見えたんだけど、離婚は親関係ないだろうし、親父は親父で妻亡くして精一杯やってたんだろうし、それでもっと支えてほしかった、と言う割には突然息子を送り込むし(父を恨んでたらそんな人には息子を預けないだろうからそう言うわけでもなかったんだよね?と思わせられる)、それが感情の揺らぎという風にもいまいちとらえられなくて。ん〜もう一回観たい気がしてきた。
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