ガス

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像のガスのレビュー・感想・評価

3.5
この映画でロシアの偉大な画家イリヤ・レーピンを知りました。
作者不明の絵画がレーピンの作品なのかどうか、自分の審美眼を信じて人生最後の勝負に出る年老いた美術商のお話しです。
オークションでその絵画を競り落とすシーンは観ているこちらもドキドキでした、贋作かもしれない作品に借金して大金を注ぎ込むおじいちゃんにやめとけ〜ってw

劇中、このおじいちゃんが孫に名画を説明するシーンがあるのですが、それは蘊蓄とは違い、作者の心情に寄りような解説で心が温かくなる思いでした。
それは結局、おじいちゃんとその娘と孫との関係性にあり、家族に対する想いなんです、そんなテーマが静かに流れている映画なのかもしれません。

ただ、この美術商がお金に困っている姿は観ていて辛かった...
苦労が報われて欲しい!!!
ガス

ガス