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ゲンスブールと女たちのchibimanaのレビュー・感想・評価

ゲンスブールと女たち(2010年製作の映画)
3.5
「手を握っていい?」
「醜い子はイヤ」
の、衝撃的な会話で幕明け。

ルックスにコンプレックスを抱いていたとされるセルジュを演じる俳優のそっくり度ったら!
コンプレックスと、理想の自分を具現化した"もう一人のセルジュ"「影」が要所で効果的に出てきて、彼と会話し、思いを引き出し、さもガイドするかのように映画を進めていく。冒頭の衝撃的な台詞は映画に一貫性を与えてた。

丁寧な説明はないのでよく知っている人ほど楽しめる。ある1人の男の軌跡を2時間にまとめた映画として、まとまりが良いしとてもファンタジック。
音楽も絵も(きっとたくさんの努力あって)才能に恵まれた人だというのがよくわかった。そして結構染まりやすいし、甘える人。歌手や女たち以外にも、彼を魅力的・そして刺激的と思っていた人は多いのだろうな。
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