たき

クソみたいな映画のたきのレビュー・感想・評価

クソみたいな映画(2019年製作の映画)
3.0
ひとを泣かせたり、怒らせたりするのって、実のところそんなにむずかしいことじゃないのですよね。
ぶっちゃけ子供とか動物とか誰かの死とか絡ませれば涙腺なんてかんたんに決壊するし(ばかにしてないですよ。むしろにんげんはそうでないといけない。そうであってほしい)、怒らせるのなんてなにをか言わんや。
けど、いざ笑わせるとなると、これがもう、一筋縄ではいかない。
だから売れてる芸人さんて、ある意味感情を支配するスペシャリストだと思うのですよ。
だからついつい気になって観てしまうのでありますですが。

この映画のタイトルは、はたして芸人特有の壮大なフリなのか、はたまたただの予防線か。
開始10分はそれこそ「みたいな、じゃねえよ」とツッコんでたりしたんですが。いやはやどうして。よもやよもやのドストライクじゃないですか。

そう、クソでいいんですよね。
あんな映画、クソだと断じてくれたことにこれ以上ないほどの答え合わせができた感じがして、無条件で両手を上げてしまうのです。

惜しむらくは、冒頭10分。
正直何度停止ボタン押そうと思ったことか。いつものハイスピードボケツッコミ漫才なのであればたぶん、めちゃくちゃおもしろかったのではないかと想像はするのですが。
あと台詞回しがクサイ。このへんは好みですか。どうか。
作劇は非常に好みなので、これに懲りずにがんばってほしいものではあるのですがどうなのか。
たき

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