ぴよまろ

ターコイズの空の下でのぴよまろのレビュー・感想・評価

ターコイズの空の下で(2019年製作の映画)
2.0
都会で甘やかされて育った主人公が、祖父の生き別れの娘を探すために、モンゴル人の男とともにモンゴルの大地で顔も知らない「おば」を探すロードムービー。

モンゴルの広々とした大地や、そこで暮らす人々を映すドキュメンタリーとしては、なかなかに面白い作品でした。モンゴルを舞台にした作品は決して多くはない中、どこまでも続くような大地の美しさとそこで暮らす遊牧民の生活を垣間見られるのは面白かったです。

一方で、あくまでロードムービーとしての物語は、いくらなんでも説明がないのが違和感がありました。意図的にセリフを極力少なくして、異国の不安感を表現した、というのは分かるのですが、主人公タケシと案内人アマラの絆を育む過程や、タケシを助けてくれた女性との交流の情報が極端に少ないので、タケシの内面の変化を受け取ることができませんでした。全てを説明する必要は無いと思いますが、あとほんの少しだけでも、情報を提供してくれたら、と思うととてももったいないです。

ロードムービーというより、ドキュメンタリーとして楽しむべき作品でした。火を囲んでのキャンプのシーンは素敵ですね。
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