ゆみモン

衝動殺人 息子よのゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

衝動殺人 息子よ(1979年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

実話に基づいたストーリー、社会を動かした映画。

元々母親役だった八千草薫が降板し、依頼された高峰秀子が代役をつとめたという。そして、この作品が高峰秀子の最後の映画出演作となった。

実話のもつ重みと、隙のない実力派揃いの豪華キャストによる感動作だ。
川瀬氏の臨終の場面、そして甥(尾藤イサオ)の「おじさんの活動した10年と、ヤツ(殺人犯人)の(服役した)10年…」という台詞の場面では、涙が溢れた。

吉永小百合がチョイ役(と言っても犯罪被害者家族の一人という重要な役)で出演しているのにも驚いた。主役しか演らない女優さんだと思っていたので。

お上のやることは焦れったいのは承知だが、この映画が公開されてから、完全な法案成立まで果たしてどのくらいかかったのだろう。