ズーン

衝動殺人 息子よのズーンのレビュー・感想・評価

衝動殺人 息子よ(1979年製作の映画)
3.0
若山富三郎は殺人事件を追っているのに、どこか陰惨さに欠ける

木下恵介の好みなのだろうか、メロドラマに終始して辟易

松本清張みたいなものを作れと松竹から言われたのかもしれないが、嚙合わせが悪い

個人的に気に入らないのは、加害者側に対する作り手の洞察が欠けている点だろう

というか、田中健が敵をとってくれよと死に際に富三郎に遺言を残すところで違和感がある

息子の遺言が呪いとなり富三郎を死ぬまで突き動かす

常に思うが、木下恵介って親側に立って作品を作れても、子供側に立って作れないんだなと幻滅
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