カズザク17

弥生、三月-君を愛した30年-のカズザク17のレビュー・感想・評価

3.7
幼馴染みの二人が、友達以上恋人未満の二人が、本当はお互いがお互いの事を好きなのに、素直になれずそれぞれ別々の人生を歩む…同じようなパターンの洋画を観た事がある。だからなのか、邦画でありながら、洋画のラブストーリーの雰囲気が感じ取れる映画だったように思う。
人生、長い間生きていると、楽しい事もあれば辛い事もある。自分が思い描いていた未来と、全く違う未来になっている事もある。自分を含めて、ほとんどの人がそうだと思うけど…。辛い時に一緒に居て欲しい・一緒に居てあげたいと思う相手が、近くに居た事に気付けなかった事、その事に気付くのに何10年もかかった事…気付くのが遅くなった分、人生で辛い事を経験した分、その気持ちに深み・奥行きが増したように思う。
物語の最初の高校生の設定は、少し無理があったかな?観ている方が、少しこっ恥ずかしくなった。物語が実年齢に追い付いてきた頃から、違和感なく楽しく観る事が出来た。昔観た、洋画を観たくなった。