トンボのメガネ

第七の封印のトンボのメガネのレビュー・感想・評価

第七の封印(1956年製作の映画)
5.0
強烈なインパクト

パーフェクトな作品てこーゆうことかと…
独特の世界観の中にドスッと芯の通った哲学があり、非常に見応えがあった。

各シーンの背景を含む全ての演出に拘りと繊細な意図を感じ、ワクワクしてしまった! 死神のチープさが、ユーモラスでもあり、得体の知れない不気味さもあり、なんとも言えない味わいとなっている。

従者や旅芸人の夫婦、そして赤ん坊の子役に至るまで、ひとつひとつの役が完璧にキャスティングされていたことに衝撃を覚えた。
また、宗教戦争の常軌を逸した空気感と共に、その果ての虚無感の表現もただ事ではなかった。
ベルイマンの作品は全て見なくてはいかんかな…