すごく好きな映画だったけど、素直に好きと言っていいのか迷うところ…
駿にしても実央にしても、ゲイセクシュアリティの描写はほとんどの部分すごくいいなと思ったし、「もう自分なんかほっといてくれよ」って気持ちになってしまう駿の気持ちも、「僕なんかいいから家族を大事にしなよ」って言ってしまう実央の気持ちもわかる。何がそう言わせているのか分かる。そこにすごく良さを感じたけど…
けど、それが良さだということにあまり自覚のないストーリーテリングだな？というのが、若干最後に見えて、ちょっと落ち込んでしまった。実央のセクシュアリティの定義がもう少しうまくできていれば素直に好きと言えたような気がするな…
BLなのか、クィアドラマなのか？そんな二項対立が頭の中で過ぎってしまうこと自体、もう負けなのかもしれないなあ…
