空海花

シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たちの空海花のレビュー・感想・評価

3.5
実生活でゲイの水球チーム“シャイニー・シュリンプス”に7年間所属している
セドリック・ル・ギャロ監督と
マキシム・ゴヴァール監督が共同で監督・脚本を務める。

元オリンピック銀メダリストの水泳選手マチアス(ニコラス・ゴブ)は、
同性愛者への心ない発言からオリンピック候補から外される。
更に罰として、ゲイのアマチュア水球チームのコーチをすることに。
彼のミッションは、弱小チーム“シャイニー・シュリンプス”を、3ヶ月後にクロアチアで開催される世界最大のLGBTQ+の総合競技大会“ゲイゲームズ”に出場させること。
(オリンピックの中間年に開催。ゲイオリンピックとなるはずが、“オリンピック”の名称を使えずゲイゲームズになった)

ユニフォームの海パンのデザインがなかなか🩲🦐(笑)
メンバーは勝ち負けよりも楽しむことが大好きで、プールでもキャッキャッとしている。
キャッキャッだけならかわいいけれど
なかなか過激。
水着もよく脱げる(笑)

堅物コーチと弱小チームというよく見かける構図ではあるものの、
何気にヨーロッパ系のこういうの結構好きで。
彼らの世界を面白く、でも下品に過激に描いているところが特徴かな。
みんなで楽しめればいいはずだったチームの1人が、なぜマチアスに依頼をしたのか、というのも。

勝敗にこだわらないのになぜスポーツチームなのか。
それは楽しさを共有したいから。
それぞれ違う個性のキャラクター
みんな悩んだり、ツラいこともあるけれど
それはマチアスも変わらなくて。
彼には娘との物語もあって。
娘ちゃんの存在も彼らとの架け橋になる。
スポ根とは違うスポーツの意義。
仲間内で彼、彼女らはあからさまだ。
相手を知って、自分も知ってもらわないと、この連帯感は生まれない。
クロアチアに向かうバス旅の開放感が最高!

「ゲイで幸せだ」という台詞が印象的。
「マイノリティの強み」という皮肉。
「1人で勝つより仲間と一緒に負けたい」

ゲイゲームズという大会は知らなくて
その裏がまぁすごかった(笑)
司会の人もすごいし(笑)
とにかくライアン・ゴズリングが最強(笑)
オープニングで既にわかってたし🤣
エンディングではセーラームーン🌛

大団円と見せかけて
一定数理解できない人はいるという演出。
まだ差別が残っていると嘆くより
理解のヒントを得たい、そう思わせる作品。


とはいえ下品さに耐性がないとすすめづらい(笑)
フレンチ・コメディのご都合主義的展開に見慣れていれば、
笑って泣いてまた笑って、楽しめるのではないかと。

劇中歌はサブリナ・サレルノ「BOYS」や
ボニー・タイラーの「ヒーロー」
など懐かしい80年代音楽と
キャプテンと新人君が披露する
セリーヌ・ディオン「Sous Le Vent(風に乗って)」
これは実際にチームで集まる時、お別れに歌っていた曲だとか🙂

続編構想あり。
次はなんと日本で撮影予定!

鑑賞後もあの掛け声が頭を反芻するが
何て言っているかはわからず雰囲気言語(笑)


2021レビュー#138
2021鑑賞No.296/劇場鑑賞#43


1人めっちゃ爆笑してる人が居た(笑)
空海花

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