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アントニウスが自身の命を懸けて死神とのチェスに挑む話。
ちょー難解。てっきり二人がずっとチェスしてる映画かと思ったら、アントニウスが帰路で出会う人々がメイン。
アントニウスは十字軍からの帰り道、死…
死神とチェスをするというイメージは鮮烈で一生忘れられない。カミュが『ペスト』で描いた不条理を踏襲した実存主義的な映画。人生の意味や目的と神の存在を問うというテーマは後の『暴力脱獄』でより深く描かれて…
>>続きを読む『第七の封印を解き給いければ、凡そ半時のあひだ天静かなりき、われ神の前に立てる七人の御使いを見たり、彼らは七つのラッパを與へられたり』ヨハネ黙示録
イングマール・ベルイマン「第七の封印(Det S…
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死神とのチェスー。
それは単に騎士の勝負心や生への時間稼ぎではなく、神に疑念を抱きながらも魂の救済を求める人間の希望や弱さ、そして哀れさが胸に残る名勝負だった。
その決着と共に物語は終わるが、途中…
ここまで宗教的な映画は初めて観た。しかもかなり直接的。ベルイマン監督は父が牧師で、教会を飛び出て映画監督になり、神の存在を問う人間の本質に迫った作品を沢山残しているそう。パッと観るとこの映画の脚本は…
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