物語にまったく絡まないモブの少女がメインヒロインとなるまでの切ない物語。
テレビシリーズが恋するモブ少女目線で語られる前半は、どんなに下ネタをやっていても少女のプラトニックなモノローグとテレビシリーズを十数年前に観たきりだったことが相まって、甘酸っぱい思い出を追体験しているような面白さがあった。リアルタイムだと、ただの総集編に見えたかもしれないので、これは時流から外れた状態で観たのがよかったのかもしれない。
モブ少女がメインストーリーに介入する後半は楽しい日常エピソードの連続からシリアスなクライマックスへと転調するコントラストが鮮烈。