一人旅

カサノバの一人旅のレビュー・感想・評価

カサノバ(1976年製作の映画)
3.0
フェデリコ・フェリーニ監督作。

18世紀イタリアで活躍した好色男ジャコモ・カサノバの生涯を描いたドラマ。
本作の特徴は、全編に渡って溢れる性的映像と幻想的な世界観だ。名優ドナルド・サザーランド扮するカサノバが性の権現のような存在として描かれていて、女を悦ばせることに己の人生の全てを捧げている。女を相手に激しく腰を振り(頭動き過ぎ!)、精力を競う“性の競争”といった過激なシーンの連続だが、不思議なことにいやらしさは全く感じられない。大胆に、そして躊躇いなく性を追求し続けるカサノバの存在が、セックスをあたかも爽やかに楽しむスポーツのようなものにイメージ変換させている。
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