高度過ぎて全く理解できませんでした苦笑。10年後くらいに再チャレンジしたいです。
ただ、ビニールの湖(学芸会かい!?)、終末みたいなオルガン合唱の場面、オペラ座のシャンデリア、ラストにカサノバが見た夢のシーンなどは強烈に印象に残りました。
フェリーニ曰く「私にとって(略)映画とは、ファンタジーと想像力を通して現実を解釈し作り直す方法なのです。スタジオを使うことは、私たちが行なっていることの不可欠な要素なのです」とのこと。
メモ
カサノヴァは1725年ヴェネチア生まれ。
モーツァルト三大喜劇の台本作家ダ・ポンテもラクロと並ぶ官能の時代ロココの申し子であり、彼もまたヴェネチア出身の詩人であった。
「才能や天才や欲求や生への愛が、軽薄なもの、あるいは軽薄を自称するもの、笑い、奇想、悪ふざけ等々を自己表現として選ぶときに到達できる最後の地点に着いてしまったかのように、これほどにも傍若無人で自由奔放な、一言でいえばそれ自体である姿では二度と見られるはずもないヴェネチアなのだ」
歴史家フェルナンド・ブローデルの著作「都市ヴェネチア」より、18世紀のヴェネチアに対する描写。(岡田暁生「オペラの運命」参考)