あ

カサノバのあのレビュー・感想・評価

カサノバ(1976年製作の映画)
5.0
カサノバはどうイくか

いやぁ、久しぶりのフェリーニですが、こんなにパワーで押し切られては言葉がない笑。やっぱりフェリーニは世界一。

もうドレスデンでの爆裂ファ○クには大爆笑いたしました。まさか寝台ごと大行進を始めるとは思わんでしょ普通笑
ピストンを余った人員の乳囃子と尻囃子で加速させていく壮絶な4P、こんなベッドシーン他に誰が思いつくのでしょう笑

ニーノ・ロータの珍妙なメロディと共に、カサノバの魔羅バードがベッドシーンを告げる度に笑ってしまいますが、一旦止んだ曲がもう一度かかり始めて2発目に入るのは流石に反則すぎました笑

カサノバの性獣描写が面白いだけでなく、正常位から騎乗位へ、そして人形へ移行していく性描写にカサノバの衰えをそれとなく見せながら、豪華絢爛かつ頽廃的な世界観を、ペースを一切落とすことなく表現し切ったフェリーニの演出力が凄まじかったです。

絶え間ない絶頂を、祭りの後の地元ベネチアで、人形と取り残される寂寥感たっぷりの夢で呆気なく終わらせたことで、カサノバの虚栄に満ちた人生を一挙に投げつけられてしまったような重みを感じました。

いつにも増して美術の貢献も大きく、ヴェネチアの祭り、霧の中の回転遊具、テムズ川河畔の女、吊り下がる大量のシャンデリア、そしてボヘミアでの画面いっぱいの贅沢な雪景色と、上げ始めたらキリがありませんが、チネチッタの底力ここにありという感じでした。「アマルコルド」のレックス号に負けず劣らずのシーンがひっきりなしに来るので、こんなのあっていいのかよという気分になります。
相変わらずアフレコはクソほど適当ですが笑

そしてやっぱり海だけは適当なフェリーニ
そしてサザーランドの顔面は必見
あ