町蔵

トルブナヤの家の町蔵のレビュー・感想・評価

トルブナヤの家(1928年製作の映画)
4.5
「トルブナヤ通りの家」 Дом на Трубной
(ソ連/1928/87分[18fps]/35mm)
国立映画アーカイブ所蔵
監督:ボリス・バルネット
脚本:ベーラ・ゾリチ、アナトーリー・マリエンゴフ、ワジム・シェルシェネヴィチ、ヴィクトル・シクロフスキー、ニコライ・エルドマン 撮影:エヴゲーニー・アレクセーエフ
美術:セルゲイ・コズロフスキー
出演:ヴェーラ・マレツカヤ、ウラジーミル・フォーゲリ
 
モスクワに上京した少女が女中として働き、労働組合の活動に参加する様を狂騒的なコメディとして描き出す。静かに眠っていた街が活気を帯びていくリズミカルなモンタージュは、音色の違う様々な楽器が一つの音楽を生み出すような躍動感と豊かさを感じさせる。社会の矛盾を諷刺した、1920年代のソ連のコメディ映画を代表する1作。

驚くべき豊かな傑作
誰しもが主人公を愛おしく思うであろう
アパートの階段のセットが素晴らしくおまけに垂直移動まである
階段の上下を使って俯瞰と仰角
車輪に水をかけるとまるで車輪の主観ショットのような切り返し
アヒルを追いかける少女がようやくアヒルに追いついてから、時勢を遡って説明される
主人公が広場に1人残される俯瞰で孤独感が強調されたのち、正面から大きな建物を背景に主人公を捉えるロングショット
途中心地よく瞬落ちしたが、さほど影響なし
バルネットの作品はやはり全て見る必要がある
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