あぶ

花束みたいな恋をしたのあぶのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

染谷将太のファンと、加瀬亮のファンと、菅田将暉のファンと3人で見に行き上映後しばらく3人とも動けなかった。そんな中BE RADIANCEを着たギャル達が「有村架純可愛かったね〜」と言いながら劇場を去っていく様子を見て、いや!そこぉお??と思わずツッコミそうになり、どうにか動けるようになった。
押井守で選民意識を現すあのシーン、押井守を神と崇めつつ「犬が好きな人」と言うあたりや、好きな言葉が「バールのようなもの」の時点でこの主人公はネットのミームでしか物事を語れないつまらない人間なんだなぁと、思っていたが物語が進むにつれゴールデンカムイ、宝石の国、今村夏子と山音麦と自分自身が同じ好きを共有していると知った瞬間…
「あぁそうか俺も麦くんと同じ人間なんだ…」と……………は思わなかった、むしろ絶対同じふうに思われたくねぇと思ったので、俺の心の中で仲原青になりたいという気持ちが強まった。
古川琴音さん、萩原みのりさん、穂志もえかさんと街の上でのキャスト陣が揃っていたけど、中田青渚さんがいなかったので麦くんは荒川青にはなれなかったのだなぁと感じてしまった。そんなことはどうでも良くて、二秒しか出てこない宇野祥平さんや、邪悪な広告塔となった戸田恵子さん、ワンオク岩松了さんと物語の中の登場人物に魅力が沢山あったのだけれど、なんといってもオダギリジョー。世の中に一定数存在する「なんかオダギリジョーっぽい人」役をオダギリジョーがするという百点満点の存在で、助演に徹するオダギリジョーの魅力を南瓜とマヨネーズぶりに感じた。
清原果耶さんが登場したあたりで、麦の映画の歴史に残る糞ダサプロポーズで死んでいた俺の心を錆びたナイフで抉られ思わずスクリーンから目をそらしてしまい、崎山蒼志よりはクボタカイあたりじゃない??と思いながらスクリーンに目を向けるタイミングを伺っていた。
あぶ

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