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花束みたいな恋をしたのyummyのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

20代の恋愛が全て詰まった作品でした。

『俺結構マニアックっていわれるよ。
ショーシャンクの空にとか!』
笑ってしまった。ショーシャンクの空には
この世の全員が見ているものだと思っていた。
いるいる。こうゆう人。

私は趣味が合いすぎる人は苦手だ。
私の趣味はこだわりが強すぎて
それを好きな人なんて絶対に面倒だからだ。

短編小説のように進んでいくストーリーに
ぁぁ、あったな。ぁぁ、いるいる。
サブカル好きの2人の言葉には
ミーハーを馬鹿にしたような皮肉が
所々に含まれてクスっと笑ってしまう。

趣味だけて惹かれあった2人は
とにかくお洒落で、時がゆっくりと流れながら
2人の立場は入れ替わり、すれ違い。
4年の月日で変わっていく価値観の差を
埋めることは出来なかった。

完璧なハッピーエンドとはいかないこの感じは
間違いなくウケがいい。
いわゆるエモいってやつ。
一番共感できたところは
同じ部屋でお互いイヤホンをしながら過ごすシーン。

そう思っているうちにエンドロール。
悪く言うと誰にでも当てはまるようなことを
言う占い師のような。
救われる人も刺さる人も多数いるのだろう。


劇場を出たあと。
麦くんのように、映画を観ても何も感じなくなった自分に少し悲しくなった。
図書館やミイラ展や筑波のJAXAでデートして
夏にはガリガリ君冬にはビールを片手に夜の荒川を散歩しながらパクチーについて語った男の子は今頃どうしてるのかな?
yummy

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