余韻がすごい。見終わって２日たつけど仕事中とかにふと、絹ちゃんと麦くんのこと考えちゃうくらいにはどっぷり浸ったしすごくすきな映画になった。絹ちゃんは最初から大人っぽくて麦くんを包み込むような優しさがあって、麦くんは子供みたいに純粋な目をしててまっすぐで、だからこそ社会にでてすぐに染まってしまったのかなとか思った。あんなに好きだった漫画やゲームを息抜きにならないんだよ、頭に入ってこないの、っていう麦くんが悲しかったな。その逆で大人になっても環境が変わってもじぶんの好きなものにぶれずにまっすぐ向き合ってる絹ちゃんはめちゃくちゃ素敵だった。カラオケのシーンとか小説のくだりとか曲、作家さん、これを知ってるか知らないかで面白さも左右されそうだなと思った。知ってるとそれだけでなんか嬉しいから。はじまりはおわりのはじまり。この言葉、何気なく受け入れて見てたけどすごい怖い言葉。でもこの２人の終わりかたは美しい終わりかただと思った。
