あきらむ

花束みたいな恋をしたのあきらむのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.9
男と女が出会って別れるまでの5年間の話。

思うことがあり、会社帰りに思い立って見に行きました。意外と評判いいんだ、見てみようかなというノリで。あらすじの時点で「終わり」がくること、冒頭で終わっていることが示唆されています。

そのため最初の1時間くらい、出会ってから1年目くらいのキラキラした思い出が観てるだけで辛いです。壊れるんだから、そんなに幸せにならないで~~~とアンチ応援をしてしまいます。 というかここが1番泣けるかもしれない。

働き始めて満員電車の中で2人目が死んでいる場面、好きですけど、「どーせ、一般社会人ってこんなんやろ?」とクリエイターが考えた感が凄くてちょっとイライラしました。労働で消費されていく2人(特に麦くん)が痛々しいですね。あそこまで堕ちる?ってところまで堕ちて、趣味も全部失って、何が楽しくて生きてるのか?って感じに.......。

上映後「リアルじゃないよね~~~」という声も聞こえましたが、確かにやり過ぎなところもありましたが、リアルだなと思う場面も結構ありました。あと猫が放置されてるのが気になりました、、、
意図的に繰り返されるセリフやモチーフなどいい味きいてるとおもいます。

本、ゲーム、音楽など実際に2015年から2020年に流行ったり発売されたものが取り上げられているので、同じ世代の人はそれだけでちょっと刺さるかも。サブカル感は否めないけど。