AkikoNakayama

花束みたいな恋をしたのAkikoNakayamaのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

鏡のようで鏡ではない他人との、わかりあいとわかりあえなさの描写が印象的。特筆すべきはディテールの繊細さ。彼らの共通点である小物やサブカルチャーの固有名詞はさることながら、彼らの決裂を象徴する本棚や靴、根本的な価値観の違い(言ってしまえば、「実家の太さ」)を裏付ける両親との対面シーンなど、残酷なほどの対比が冒頭から散りばめられている。奇跡のような出会いもあるし、それでも分かり合えず終わりを迎えることもある。さて、あなたはどうか? 見る者に圧倒的なリアルさとともに、己の恋愛を突きつける。
(ところで、同棲を解消したのに3ヶ月もズルズルと同居するのはよくないと思います。あんなポップな感じにするなよぉ。)
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