鑑賞中は2人のキラキラした恋に涙したけれど、見終わった後にいろいろとモヤモヤの発生する映画だった。
仕送りを送ってもらってイラストレーターを目指す麦と、(おそらく裕福な家庭の娘で)就活から逃れて奔放に生きている絹と、駅から徒歩30分という不便な立地に住むというおままごとのような生活。ずっと続かないとわかっているからこそ楽しくて儚くて切ない。
でも、脱おままごとのために頑張る麦くんと、いつまでものらりくらり責任も感じず生きている絹のあまりの温度差に、麦くんが気の毒だなぁと感じてしまった。あと、絹の不貞匂わせシーンもあって、あの瞬間から余計にこの映画から心が離れてしまった…。