読む本、観る映画、興味がある物事、ほぼ全ての趣味・好みが共通している2人。社会的責任が無い学生時代は、「好き」「一緒に居て楽しい」だけで良かったのだが…。それぞれが仕事を持ち、社会的責任が生まれ、今までとは違う世界を見る事で、考え方・価値観・軸足(優先順位)にズレが生じる。最初は小さかったズレも、気が付けば修復不能な大きなズレになっている。時間と気持ちに余裕が無くなり、お互いが相手を見る、相手を思いやる余裕が無くなる。嫌いでは無いのに、知らず知らずのうちに相手を傷付ける言動が出てしまう。悲しい人間の性である。
どんなに仕事が忙しくても、仕事でイライラしていても、好きな本を読んだり、好きな映画を観たり…心を落ち着ける時間は持っていたいと思わせる、そんな映画だった。
